夏休み明けから不登校に、どのように関われば?

夏休み明けから生徒が不登校に、どのように関われば?

 

「K’s club サロン」は、発達外来クリニック医院長・小児科医である河野政樹ドクターと特別支援教育のスペシャリストである小野隆行先生によるQ&Aが発信されるオンラインサロンです。
サロン内では皆さんからドクターに質問することも可能です。
本ページでは、K’s club サロンでの質問と回答を一部紹介します。

今回の質問は、下記のものです。

Q: 小学6年生 女子夏休み明けから一変して10月中旬まで登校ゼロになりました。家庭訪問も拒否されている為出来ません。1週間に2~3回は保護者と電話していますが、本人にとは話すことができません。保護者には買い物でもいいから外に出るよう伝えており、学校も挨拶をして帰っていくだけでもいいと伝えますが上手くいきません。電話以外にもいろいろ話をすることを試みていますが、こちらもうまくいきません。この子に対して、どのように関わればいいでしょうか?

 

□河野ドクター

A:不登校分野の先輩のドクターから聞いたことですが、「不登校って骨折みたいなもの。」「まだ骨が折れていて、まだ骨がくっついていない時に無理やり動かしたら痛いでしょう。」「無理やり動かしたら骨はくっつかないでしょう。」「ギプスして、固定して安静にって時もあるんだよ。」「骨がくっついてギプスを外したら動かさないでとか、そっとしておこうみたいにしたら今度は動かなくなる。」「そういう時期になったらリハビリで少しずつ少しずつ、痛くない程度に動かしていって、そのうち本人が自信がついていったら自分から動かすようになるから。」「自分から動かすようになったらさらに手伝ったらいいんだよ。」って聞いたことを思い出すのですが、そんな感じに捉えていってこの子の場合は、今はもう骨折して変に動かすと骨がくっつかなくなる時期のように思うのでしばらくそっとしておくのがいいでしょう。そっとしておくにあたっては親御さんの意向、お気持ちを聞いた上でどの程度だったら本人に無理に刺激にならずに関われるのかといったところを話し合っていただくのが、いいかなと思います。

〈ドクター〉

河野政樹(虹の子どもクリニック院長)

〈引用〉
K’s club サロン
K’s club サロン:発達障がい関連グッズ

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